トカラ列島近海では、8日未明から地震が相次いでおり、最大震度3を観測するなど、8日から9日の24時間で100回以上発生しました。
そこで、この記事では、今回の相次ぐ鹿児島県・トカラ列島近海を震源にした地震の影響や今後の地震の展望について解説していきたいと思います。
- トカラ列島近海を震源にした地震の影響
- 地震発生原因
- 過去の例
- 南海トラフ地震への影響は?
- 今後の地震の展望
トカラ列島近海を震源にした地震の影響
地震発生原因
トカラ列島近海ではフィリピン海プレートが陸側のプレートの下に沈み込んでおり、一連の地震は震源の深さから陸側のプレート内部の方で発生しているとされています。
またトカラ列島近海には、「トカラギャップ」と呼ばれる東西に延びるくぼ地があり、過去にもたびたび地震が増え、時折、規模の大きな地震も発生しています。
過去の例
トカラ列島近海では2021年12月にも、震度5強の地震が観測され、島民の一部が島の外に避難する事態になりました。
また今回の震源は、この時の地震の領域と近いということです。
南海トラフ地震への影響は?
トカラ列島近海には、南海トラフ地震にも関連する、フィリピン海プレートが琉球海溝から沈み込んでいます。よって、南海トラフ地震など巨大地震との関連が懸念されています。
ですが、今回の地震について武蔵野学院大学の島村英紀 特任教授は、
「トカラ列島近海は日本でも有数の火山密集地帯であり、今回の地震は火山性地震によるものでしょう。南海トラフ地震とは直接関係はないと考えられますが、24時間で100回以上の群発地震は異常に多い。火山活動が活発化しているので、大規模噴火のリスクはあります。」
と注意を呼びかけています。
今後の地震の展望
次に、今後の地震の展望について解説していきたいと思います。
今回の地震により気象庁は、
「当分の間は強い揺れに注意してほしい」
と注意を呼びかけています。
また、鹿児島大学の八木原寛准教授(南西諸島の地震活動研究家)は、
「なかなか予測するのが難しい活動であり、しばらくの間は同程度か、一回り規模の大きいマグニチュード5クラス、震度4、5のより大きな規模の地震が起きる可能性がある」
と注意を呼びかけています。
まとめ
今回の相次ぐ鹿児島県・トカラ列島近海を震源にした地震の影響や今後の地震の展望について解説してきました。
地震はいつ何時起こるかもしれません。みなさん、地震や災害に備えましょう!
この記事が、皆様の、参考になれば嬉しいです。